前回の記事では→https://siz0310-2.hatenablog.com/entry/2020/09/01/051256
新技 ウェットフォーミングを使って革の立体成形をしました。(そこで力尽きてしまいました)
今回は完成編、レザークラフトでもプラモでも一番楽しい組み立ての作業です。いっちゃうぞバカヤロー!
各パーツの切り出し
さて前回の成形したパーツ、ウェットフォーミングは立体に立ち上がる際を縫うのがセオリーらしいです。
色々と考えました。革を切り出してから縫うのは難しそう(成形が崩れそう)なので、縫ってから切り出していく作戦でいきます!型紙に合わせて切るとかできなくてごめんなさいね。おおざっぱな性格なんです。
腰にぶら下げるベルトループを先にカシメ止めしておきました。そして金具が見えないように表側に革を当てていきます。小さなこだわりです。
大まかに切り出したパーツをゴムのりで接着しましたら、菱目打ちで穴を空けまして縫っていきます。縫う作業が一番好きどす。好きすぎて写真を撮るのを忘れてしまうほどなんどす。
縫えましたら縫い目に合わせて切ってしまいます。一発で切ろうとせずにちょっとづつ切ればカッターでもできます。これでほぼ完成、実際に使えますし。これで終わってもいいんですが、仕上げを頑張りマッスル。
仕上げ
レザークラフトって仕上げの作業が多いんですよねーメンドクサイって思うかもしれません。僕もそうでした、道具も薬品もたくさんいるし。。
でもですよ?
頑張って磨いていくと艶がでてくるレザー。
それはもう自分の作品、自分の子って感じで愛着が湧きますよね。これにはやってみないと気づけませんでした。
今回の作業としてはコバの仕上げ→オイル塗り→ワックス仕上げの順番でやってみます。どう変化していくかを比べてみてくださいね。
まずはコバ(革の断面)の仕上げ。ヤスリがけで面をならして、ヘリ落としで角を落とし、トコノールで磨いていきました。これでもか!ってぐらいやっても足りません。
次にオイル。ニートフットオイルを塗ってみます。
ニートフットオイルとは牛のひざから足の部分でとれるオイルだそうです。使っている革が古いのでこの膝が痛くなりそうな名前のオイルで給油してやります。するとこんな色になりました。
最後はワックス仕上げ。レザーワックスをスポンジで均一に塗り、数時間おきます。
あとは柔らかい布でひたすら磨く!そうすると
このように艶と光沢が出てくるのです。もうね我が子ですよ。マイサンですよ。
まとめ
ついカッコいい写真を撮りたくなる、お気に入りのレザーケースが完成しました。
今回分かったことは
・仕上げは楽しい!
なんとなく敬遠してしまっていましたが、磨く作業というのは素晴らしいですね!難しくもあり楽しくもある。もちろんうまい人から見ればガッタガタなのは当たり前、でも作るのが楽しいのはいいことですよね。
プロレスラーのバックステージ風に言うと
「まあ今までね、仕上げを避けてきたわけやけど。こうやってガッチリ仕上げしてやるとエエもんやな、それが分かってよかったですよ。これからもね素人でもレザークラフトできるんやってことガッチリ見せていくから、なぁコジ?」
猛牛カットが見えてくる…。そんな方はご一報くださいませ。