手縫いのレザークラフトで縫い目がきっちり揃っているとカッコいいですよね。
そんな縫い目を目指しているわけ、現状ガッタガタのユニークな縫い目になってしまっていますけども!なんとかしないと!
今回は菱目打ちを削って仕立てる話です。実際やったのは菱目打ちをやすりで削っただけですし、実際のところ縫い目はさほど変わりませんでした。
それでもやってよかったと思えましたので書いていきますね。
なぜ菱目打ちを削るのか?
みなさんご存じ&愛用の菱目打ち。フォークみたいな形の道具です。
これで革に穴を開けておいてから、針と糸で縫いますよね。やってみるとこれが楽しい作業でやりきると達成感があります。縫い上がりを見てみると…
ガッタガタやないか!ワレェ!
ってなるんです。
憧れのキッチリ縫い目に近づくため考えました。
菱目打ちの穴が大きいとそれだけ糸に対して隙間ができる
↓
穴の中で糸が暴れてしまうのでは?
↓
菱目打ちを削って穴を小さくしよう!
もちろん縫い目がガッタガタなのは菱目打ちのせいだけではなく、複合的に下手クソなんです。ですが一つ一つ原因をつぶしていかないとカッコいい縫い目には近づけませんよね。
調べていると僕にぴったりな本があるじゃないですかぁーポチッと!
この本を参考に菱目打ちを削っていきますよ。ちなみにこの本、菱目打ちだけでなく道具の仕立てからたくさんの技術が書かれているのでおすすめです。かなーり深い内容ですが、どのようにすればよいか?どれぐらいやればよいか?が丁寧に書かれていて、僕のような初心者の方にも参考になるかと思います。
用意するのはやすりだ!
さてさてどうやって削ろうか?
ホームセンターへ行ってダイヤモンドやすりを買ってきました。裏表で粗目と細目になっているお財布と限りあるスペースに優しい仕様です。
あとはサンドペーパーで仕上げますわよ。ウフフ
どこをどれぐらい削るのか?
菱目打ちの削るべき角は?
菱目打ちを削って穴を小さくしたいわけです。菱目打ちは菱型の穴を開ける道具で、対角線の短い方の角が穴を広げる役割を担っています。
ということは菱目打ちの削るべき角もわかりますよね。このあたりは本の方が詳しく書いてありますよ。
どれぐらい削るのか?
やすりで削っていくわけですが、どのくらい削ればいいのか?これがよくわからない。
経験がないのでちょっとづつ削っては実際に穴を開けてみて、どれぐらいの穴が開くか?確認しつつ進めていきます。
これぐらいだろうというところまでダイヤモンドやすりの粗目で削ったら、細目→2000番の耐水ペーパーと順番に使いまして
削る前と後の穴の大きさを比較すると
上が加工前、下が加工後です。小さくはなってるな!削る前はひし形の穴が四角いイメージで削った後ではひし形が小さくなるのがお分かりになるでしょうか?
では縫ってみましょう!
う~んあんまり変わってないかもっ!
まとめ
綺麗な縫い目を目指して、本を頼りに菱目打ちを削ってみたわけですが
・菱目打ちを削ることは簡単
・菱目打ちだけではきれいな縫い目にならない
まず菱目打ちを削ることですが、やすりがあれば簡単でした。削りすぎないようにちょっとづつ削ったので時間は掛かってしまいましたが。
肝心の縫い目についてはあまり変化せず…。もうちょっと変わるかと思っていたんですけどねーまとめると『穴を開けるための菱目打ちを削ったら穴が小さくなりました』という至極当たり前の話になります。
レザークラフトの縫い目ってそこまでのいろいろな要素、裁断とか接着とか縫い方とか穴と糸の関係とかもちろん菱目打ちでの穴あけも絡まってくるので、菱目打ちを削っただけではいきなり変わりませんよね。
ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねないと。もっと経験を積んでここをこうしたらどうなるか?が分かるようにならないと作品は良くならないよなーと思う日々です。菱目打ちも然り、開けたい穴に対して菱目打ちをしっかり仕立てられるようになりたいもんです。
ただ今回菱目打ちを削ったことで縫い目がガッタガタになってしまうひとつの原因はつぶせたかと。ひとつステップアップしたとポジティブにとらえておきます!
あと穴あけといえば…菱ギリですよね!削ります!
また削るんかい!ワレェ!