田舎ぐらしのコジマッティ

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ヌバックレザーのワックス加工前に考えたこと

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僕のお気に入りブーツ、Dannerのコンバットハイカー

大分くたびれてしまいましたので思い切ってワックスでガラッと雰囲気を変える加工をしようと計画しています。今回はそのワックス加工する前に考えたことです。

この記事は自分でワックス加工をやってみようとか自分に合った方法を探そうという方に向くと思います。そのために調べたことや革の特性などを書いていきますね。めっっっちゃ長いです。あと僕のやり方が最適というわけではないですよ。

ヌバックレザーとは?

我がコンバットハイカーに使われているのは『ヌバックレザー』ですよね。

ヌバックレザーって何だ?って時、レザーは分かります、革です。ではヌバックとは?『革の銀面を起毛させた革』のことらしい、フッフッフッ……分からん!

これは用語についてもきちんと知っておきたい!

基本を知った上でお手入れしたいし、失敗も少なくなるはず!

革の構造

ヌバックレザーのことを知るためにお勉強していきましょう

革とはどんな素材なんでしょうか?そこで手持ちの革の写真を撮ってみると

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ほぉ~革は繊維構造をしていて体の外側へ向かうほどきめ細かく繊維が絡んでいます。革はこの構造により耐久性のある優れた素材になっているわけです。

そして体の一番外側はつるつるしてなめらかです、この面を銀面(ぎんめん)といいます。

反対に体の内側に向かうほど繊維は粗くなっています、こちら側の面を床面(とこめん)と呼びます。

ヌバックレザーは銀面を荒らして起毛させた革でしたね。

本当は滑らかな銀面を加工して起毛させた仕上げになっているのがヌバックレザーです。

えっ?なんでわざわざ起毛するのか?

仕上げってなんでしょうか?

革の仕上げ

革という素材は

・動物の皮を鞣し(なめし)という加工をして革という素材にする

・仕上げ(染色、艶出しなどの加工)をする

・仕上げた革を製品に仕立て、消費者へ

ざっとこんな流れで僕たちの手元に届いています。

仕上げというのは革のお化粧といってもいいかもしれません。仕上げによって様々な魅力の革になります。ヌバックレザーは起毛したやさしい風合いが魅力。

なぜわざわざ起毛させるのか?これは見た目とコストの問題があるかもしれませんね。例えば銀面に傷がある革でもヌバックのように起毛してしまえば分からないのでは?と考えていますが、はっきりした答えにはたどり着けてないです。

あと革の仕上げを全部覚えるのはまず無理なんで○○レザーとあれば調べてみることをおすすめしておきますよ。

ヌバックレザーの手入れ

やっと手入れの話。革の手入れって目的を分けられると思うんですが

・革自体に対する手入れ

革は自然素材なんで手入れしないとカビが生えたり、ボロボロに崩れてしまいます。元は動物の皮膚ですから、人間の皮膚と同じように保湿と給油が大事。お肌とおなじように革の繊維構造をしなやかに保てばひび割れしにくくなるのは想像しやすいでしょう。

まずはこれが大事。

・革の仕上げに対する手入れ

一方仕上げに対する手入れはお化粧直しでしょうか。

汚れを落として下地を作った上で、ワックス直したり色を補ったりしますよね。正にお化粧。

ヌバックレザーの場合は起毛してあるので、ブラシで立て直してやると新品の風合いが保てます。そのための道具もあります。ブラシで起毛し直しますよね

手入れについてはあんまりこのクリームがいい!とか○○オイルを使うのは間違い!とか決めつけてしまうのは怖い気がします。みんな条件が違うんだし。

自分に合った道具やケア用品を試行錯誤しながら探せばいいじゃないですか、失敗したっていい。過程を楽しめばいいじゃないですか、仲間との航海の日々がワンピースなんだ!ドン!でいいじゃないですか。

かといって僕が絶対正しくはないのでマネするときは自己責任でお願いしますよ。

自分なりのヌバックレザーの手入れ

やっと本題、長かった。

これまで考えたことから我が愛しのコンバットハイカーの手入れは

①水拭きで汚れを落とす&保湿

②ニートフットオイルを使って給油

③アクティブレザーワックスで仕上げ

この手順でいきます!

現状そこまで汚れはひどくありませんので水拭きで汚れ落としつつ水分を補給。

油はニートフットオイルというレザークラフトで使ってるものがあるのでそれを使います。

最後にアクティブレザーワックスでコーティングしてしまいます。ヌバックの起毛された風合いはなくなってしまいますが、耐久性はよくなるはずです!やってみないとわからん!

ヌバックレザーのワックス加工といえば防水ジェルを塗ってからのレザーワックスという方法がありまね。もちろんその方法でもいいんですが、手持ちのニートフットオイルを活かしたかったのと、本格的な登山をするほどの防水性は必要ないのでこの方法にしました。

またニートフットオイルは牛の脚からとれる油なので混ざり物がなく、もし失敗してもやり直せるはずです。

まとめ

またまた読者のみなさま置き去りの自分語り記事になってしまい、お詫び申し上げます。

ヌバックレザーのワックス加工はこうするよって情報はたくさんあるのですが、自分なりに理解するために調べたことをまとめてみました。お分かりいただけたでしょうか?

手元にあるものを使ってなるべく費用を抑えたいという目論見の方が大きいかもしれませんね。

実際にワックス加工ができましたらまとめますのでご期待あれ!

最後にグチ

ゴートレザーだのステアレザーだのトスカーナレザーだの○○レザーって言葉はたくさんある…覚えきれんワイ……素材の革の説明をするのにいろんなカテゴリーの言葉がごっちゃに使われてませんか?

何の動物の革か?どんな仕上げか?どこの産地か?もうごっちゃごちゃです。ヤギの革とか成牛の革とかイタリアトスカーナ地方の革とか日本語で言ってくれればまだわかるんですが…。なんかわかりにくくして商品を売ろうとしているような気がしてならない。

消費者としてはきちんとした知識を持っていたいものですが、さすがに全部は覚えられないので○○レザーとあれば調べてみるのをおすすめします。まぁ調べたところで情報が出てこなかったりするんですけどね!

そりゃそうです革の仕上げのレシピなんか革屋さんの秘伝なわけですから、やっぱり経験を積んで目利きしたいと思う今日このごろです。

非常に長くなってしまいました、それではっ!