「ニイチャン、レザークラフトやってんの？やったらワテの筆箱作ってや～」
え？極妻？？
違ったっ！妹か！
ということで今回は妹の依頼でペンケースを作った話です。
作ったのはラウンドファスナーのペンケース
いきなりいくぜ！ﾛｹﾝﾛｰ
できたものがコチラ！キャモン！
見るからに普通のラウンドファスナーです。ロックでもロールでもないですよね。
ペンが3～4本入り
色はナチュラルの指定
小さい定規とか名刺とか入るようにポケットを付けました。
今回やってみたかったことは
・使ってみたい革がある
・治具を使ってファスナーをカッチリ貼る
・芯材入れてカッチリ
この三本ですよ～
来週もまた見てくださいね～じゃんけんぽん！ウフフフフゥ～
じゃなかった
危うく終わらせてしまうところだった
全体の手順は
革の切り出し、内装の組み立て、外装と合わせてＲ合わせと縫い穴開け、ファスナー貼り付け、内装外装縫い合わせ
ってところですが
今回はやってみたかったことを中心に見ていきますよ
アリゾナーーーッ！
使ってみたい革というのは『アリゾナ』のことでして
今回はフェニックスさんのオンラインショップでお願いしました。
こちらからどうぞ
妹の好みはナチュラルでシボなし
なのでアリゾナリスシオを使っております。
アリゾナはツイッターでいち早く名前を覚えた憧れの革で、実際触ってみると
ええのぅ～
今までに触ったヌメ革とかタンローとはまた違う
もっちり感と柔らかさ、銀面の仕上げが好きです
※個人の感想です。
アリゾナリスシオにオイルを入れ、ワックスを塗って外装に使いました。
外装は縫った後の糸が沈むように加工してあります。
やり方は
この本に書いてあるので詳しくは書きません。ぜひ読んでみてくださいね
治具を使ってファスナーを貼り付け
治具とは挟んである木材のことですが
内装にピッタリサイズ
クランプで固定してファスナーを貼っていきます。
これ作ってみたかったのです。
角のＲ部分はやはり治具がないと難しいし、直線部分もビッシビシといきたい！
治具があることで、なんとこの私がファスナーの裏表を間違えませんでした。いつも間違っていたのにだ！
治具を挟んで立体にしてしまうと完成をイメージしやすく、それがよかったのでしょう。
ファスナー貼りの精度についてはですね
うん、全体の精度が低いからね、
お察しですよね、
治具があるといい、はかどる
とだけ言っておきましょう。
使ったのはホームセンターのMDF材です。
加工しやすいので好きです。この場を借りてコクっておきます。
芯材でカッチリ！
↑がっちりマンデーの感じで読んでね
作りたいペンケースを想像するに
ある程度固さがないと、カバンの中で押し合い圧し合いされて曲がってしまいそう。
なので芯材！
よっ！カッチリさん！
今回使ったのはボンテックスの薄0.4mmです
これ届いたときは
え？大丈夫か？
ってぐらいの柔らかさで、悪く言えばヘナヘナしています。
芯材って名前なのでカチカチを想像していましたが違うんですね。
しかし！
革に貼り付けてしまえば
ボンテックス+革のハリでいい感じになるのです！
仕上げった状態では革だけのハリよりも強く
ペンケースのパカパカ感が出せました（伝わるかな？）
芯材は内装の裏側に
ファスナーの貼りしろと芯材の位置がピッタリくるように貼ってみました。
ここらへんの精度もね…お察しですわ……
最後に内装と外装を合わせて
開けておいた縫い穴で縫えば
完成ですわよー！
ラウンドファスナーのおペンケースですわー！
まとめ
なぜか三本立てにこだわったので忘れていました
ファスナーは奮発してエクセラを使っています。
エクセラも使ってみたかったんですよねー
今回の反省点は
・ファスナー貼りに苦戦
エクセラファスナーはテープの生地もしっかりしているようで
貼り付けに苦労しました。
ボンドと両面テープを駆使してなんとか形にしています。
・革に傷がついてしまった
外装に傷のつきやすい革をつかったので、ちょっとしたことで傷がっ！
縫う時に無意識に爪を立てていたり
知らない間に何かの跡がついていたり
今までは気づかなかったことが見えてきました。
とりあえず手袋を導入しようと思っています。
今回は妹の
「こんな筆箱つくってやー」
に応えて型紙から制作しました。
使用感なんかはモニターしてもらう約束です。
あとがき
ご予算を聞いてはいましたが
材料費で全部使ってしまったのです、ぶっちゃけ
いいさ！妹の為よ！
あと自分が使いたい材料でしたから！
僕は分かっています。
プロレスばっかり見ている兄と違い
妹は社交的なタイプ
妹から「これ兄が作ったンスよー」
「じゃあワテのも作ってや、ニイチャン」とお仲間からオーダーが来るかもしれないことを……。
そのために一回きりでも型紙と治具は作りました
活きろ！
