え?ファスナーって長さの調整できんの?
レザークラフトを始めてなかったら一生ファスナーの調整なんてしなかったでしょうね。
今回は難しそうでとっつきにくいファスナーの調整についてです。僕もレザークラフト初心者ながらなんとかできるようになりましたので、ファスナーは難しそうで敬遠してる方の参考になれば幸いです。
ファスナーの長さ調整の手順
色々と調べ、やってみまして分かったファスナーの調整手順は4段階
①長さを決める
②務歯(ムシ)を外す
③上止めを移動させる
④テープ端の処理
ちょっと!ちょっと待って…!知らん単語ばっかりなんですが……
まずはお勉強、ファスナーの各部品の名前はこれだ!
ふむふむ、ファスナーって単純なようですごい部品。スライダーを通って務歯が収まっていくのなんか何時間でも見ていられるわい。(覚えた単語を使いたいだけ)
準備する道具
金属の務歯を外すのに道具がいる。素手でできるのなんて花山薫ぐらいでしょうよ。
ファスナーの務歯切りといえば食い切りですよね。
ファスナーの調整のためだけに食い切りを買うのはちょっともったいないなぁーと思っていたら手元にニッパーがあるはあ~りませんか!
これね。
たぶんいけると思うのでやってみましょう!ちなみに食い切りと同じような形でエンドニッパーなんて商品も売ってますよね。名前をごちゃごちゃにしても分かりずらいだけなのになぁ…ゴニョゴニョ。
ファスナーの長さ調整やってみる!
①長さを決める
ファスナーの長さは型紙なんかから計算してくださいね。間違えそうなのは『全体の長さ』なのか『金属部分の長さ』なのか、仕上がりを想像して決めるべきですよね。
で、テープに直接マーキングしておきます。金属の部分の長さと務歯を外す部分(全体)の長さ両方ね。見えない部分に書きましょうね。僕は思いっきり大きく書いて失敗しましたカラ…
②務歯を外す
務歯をニッパーで外していきます。と言うよりテープにコの字型で噛みついている務歯を切っていきます。
ニッパーの刃をいれてー
ファスナーのムシ外しの練習
— コジマ (@inakagurashinok) July 14, 2021
片足切るようにすると上手くいきました! pic.twitter.com/r5KngIY99F
プチっと!ビンのなかで切ると務歯が飛び散らなくていい感じです。
務歯を切ると一言で言ってしまっていますが、どこを切ればいいんだ?長くなってしまうので詳しくは こちら の記事にまとめました。
あとビンの中なら切った務歯が飛び散らないし、切った務歯はまとめて金属ゴミで出せるように空き缶なんかに入れてます。
③上止めの移動
上止めを付けないとスライダーが外れてしまいますので、移動です。
まずニッパーを差し込み開きます。やはりニッパーの刃が薄いほどこれはやりやすく、傷がつきにくいかと。
外したらなくさないよーにしましょうね。くしゃみなんかしたらどっか飛んで行って探す羽目になります。そう同僚の体を貫通した弾丸をドロドロになって探す青島刑事のように。
で、務歯をはずした先に取り付けます。ここでペンチを使いますが、ギザギザしてないものが傷がつきにくくおすすめです。写真には写してませんが、革を当てるのもいいですね。
務歯って左右互い違いについていますよね。なので上止めは務歯の真横ではなくちょっとずらしてつけるとピタッとスライダーが収まりますよ。
で、余分な部分はいらなくなるので切り離してしまいます。
⑤テープ端の処理
余分なファスナーを切り落とすとテープが残ります。
この端が毛羽立ってくるので、ライターなどであぶって処理しておきましょう。ちょっと溶かせばもうほつれません。
あと作る作品に合わせて端の処理はしてくださいね。
これでファスナー調整完了!
まとめ
ここまで書いてきて自分で言うのもなんですが、ファスナー処理ってこんなに工程あんのっ⁉って感じ。これまでは難しそうで避けていたんです
まあやってみるとそんなに面倒でもないですよ。では今回のまとめは
①ファスナー処理は初心者でもできるよ!
②ニッパーでも務歯は切れるよ!
③一つ一つの工程を大切に
ファスナーに手を出せずにいる初心者の方の参考になればなーと思います。
ファスナーを自在に調整できれば作品の幅も広がりますし、実際便利ですよねファスナー。
最後に一番大事なこと
ファスナーは長めを買いましょう
ファスナーを短くする調整はいくらでもできるけど、長くすることは絶対できませんから。