それは革の断面、コバ
コバをきれいに仕上げたい男がいた
コジマ(うお座のO型)
これは初心者ながら厚いコバを仕上げようとした熱い男の記録である(プロジェクトエーックス)
私史上1番厚いコバに挑んでおります
— コジマ (@inakagurashinok) November 7, 2021
唸れ、俺のヘチマ! pic.twitter.com/fZYp8jRBIB
今回は厚いコバを仕上げていくだけの話です。
皆様の参考になればうれしいのですが、使う革などの条件がちがうので同じ仕上がりにならないかもしれません。もっとうまくできるよっていう方がほどんどでしょうよ。
先に結果を言ってしまうと
裁断から平面を意識して、少しづつ丁寧に磨けばなんとかできましたという内容になっております。(プロジェクトエーックス)
まずは裁断
今回は卓上カレンダー立てのコバの話
これは心材を入れて自立し、卓上カレンダーを挟めるように革を重ねる構造にしたらコバが厚くなってしまいました。
測ると9mm。
厚すぎて初心者の僕にはもはや壁、フェンウェイパークのグリーンモンスターかよ。スリッカーの溝になんて収まらねぇ…
しかし!この厚いコバを仕上げてこそ!
そんなことでは消えないぞ、俺の心の炎は!
ということで裁断からきっちり、平面を意識してやっていきます。
型紙(仕上がりのサイズ)より大きめに切り出し、貼り合わせた後はみ出した部分を切り落とします。
こういうときはカッターより革包丁がいいですね。
合わせたい面に沿って切ることができます。手持ちのカッターだと刃の厚み分大きくなってしまいそうです。
豆カンナとヘリ落とし
面を合わせて裁ち落としたつもりでも、まだコバには凹凸があるので・・・
出てこい!豆カンナ!
面を意識して削ってやります。
粗いやすりを使うよりもカンナの方が大きく削れるし、面が出しやすい。やすりではやってもやってもきれいにならなかった経験があります。
カンナであってもコバは削れつつT字型に広がってしまいますので、ヘリ落としで角を落としてやります。
スバッとね。
特攻野郎やすりチーム
カモン!やすりチームっ!
一番手はドレッサーだっ!
ヘリ落としを使うとコバが台形になるので角を丸めつつ、ドレッサーで形作ります。
最近わかってきたことですが、コバって毛羽立っている革をねかせるといい感じになるようです。スパッと切っただけのコバを磨いてもどうもきれいになりません。
ヘリ落としを使ってあると角はスパッと切られていますがほかは毛羽立っています。この違いが仕上がった時に目立つ気が…。
そこでやすりチームの特攻隊長の出番。ドレッサーで全体の毛羽立たせ、大まかにコバの形を作れます。
やすりチーム中継ぎは240番と400番の紙やすり。木の端材に貼り付けています、ちょっとしたことで使いやすくなりました。
ドレッサーだけでは粗すぎるので徐々に毛羽立ちを小さくしますが
わかりくい写真しかないですが、この手前側ぐらいまでやすりでやりました。
やすりチームでは完全につるつるにはなりません。いいんです今はこれで。
抑えはトコノール
コバ仕上げ材はトコノールを使ってます。
ですがその前に水を塗ってスリッカーで形を作ります。角を押さえて、毛羽立ちを潰してしまう感じでしょうか
大体ツルツル感が出ているッッッ!
ここでいまひとつだったら前の工程をもう一度。
やっと出番です。炎のストッパー、トコノール!色白で右の本格派(知らんけど)
トコノールは薄ーく塗り、スリッカーで磨きます。
なんどか重ねて塗り磨いて、400番のやすりでまた荒らしたり、飽きたら軽く踊ったりして
できました!
あれ?ヘチマは?
まとめ
憧れの厚いコバ、なんとか形にできたかと思います。
やっぱり大事なことは下準備と完成をイメージして作業することでしょうか?
そうそう、ヘチマはですね
最後の最後、ワックスを塗り込んでからヘチマで磨きました。
写真では全然分かりませんが、いい感じになったかと思います。
もっと研究しないとヘチマを活かしきれていませんね。こりゃ研究してまとめないといけませんな、ではまた!