みなさん、こんばんは。クラフトおじさんです。
シルキーのポケットボーイといえば定番の折りたたみ式ノコギリですよね。僕も持っていて
素敵なケースが欲しいけど
あんまり売ってないから
今回はレザーケースを自作した話です。新しい技法にもチャレンジしてみました。
レェェーーッツ!ウェットフォーミングッ!
「ウェットフォーミング」
何やら戦隊ロボが合体しそうな名前。ウェットフォーミングとはレザークラフトの技法で、革を濡らして立体成形するやり方のこと。日本語では革絞りですね。
革を水に濡らして型にはめたまま乾かすと…な、なんと!革が形状記憶してくれるのです!
身近なところでは名刺入れなんかそうやって作っているものもありますね。
今回はこれに挑戦し、ポケットボーイにミラクルフィットなレザーケースを自作していきます。
型が大事
ということでまずは型がないとウェットフォーミングできませんが、現物を型にして成形してしまうという手があります。
ポケットボーイにラップを巻いてそれを型に革の成形をしてしまおうというやり方ですね。これでピタピタのケースをわざわざ型から作らずとも手に入りますし、現物から作るのでもちろんピッタリサイズにできます。
ということで手持ちのポケットボーイをよーく観察してみると……案外複雑な形をしている…?
想像してごらん…?
ぴったりフィットでいかにもポケットボーイが入っていますよって感じのレザーカバーを。
真空パックしたんかい!ってぐらいピタピタのカバーを。
いいよね…!
ではピッタピタのピチピチに成形して、逆さにしても抜けないケースを目指していきましょう。(いつも前置きが長くてごめんなさい)
型の制作
型の材料は100均にあるMDF板と木の板。MDFは木の粉を固めてあるので加工がしやすく、なんと言っても安い!
では形を合わせて切っていきましょう。
MDFはポケットボーイより革の厚み分大きく切り出します。コンパスとかを駆使してね!
腕のない僕はのこぎりとやすりを駆使して、ちょっとづつ形を作りました。
下から木の板→ポケットボーイ→革→MDFで作った型の順で重ねていきますので、時々重ねてみながら型のきつそうなところを調整します。
余談ながらこういう地道な作業をやるときはプロフェッショナルのBGMを脳内で流すとはかどりますよね。
やっとウェットフォーミング
まずは革を濡らすのですが、洗面台に水を溜めてドボン!ついでに掃除もしておくと夫婦関係も良くなります。たぶん。
型にはめる前にポケットボーイに革を乗せてある程度形を作っていきましょう。まずは指である程度形を作ってから、コーンスリッカーとかヘラとかあるといいですね。
なんかできてきた気がする!ポケットボーイ浮き出てるよ!
では型で挟んでクランプで止めます。クランプ帝国に捕まったのか?って感じに固定。
このまま24時間日陰で放置しましょう。できれば1時間に一回ぐらい見にいきたい、仕事中も気になるのは革のことばかり。
型から外すぞ…!
さて丸一日経ちました、いよいよ型から外します。
おぉ…できてるぞ!
思ったよりピタピタではないけれど、なんとかできたと言っていいでしょうか?
まとめ
段取り八分とは宇宙の真理ですよね。
初めてウェットフォーミングに挑戦してみてわかったことは
・型が一番大事!
これに尽きます。
今回の型にしても上から押さえるパーツを忘れてしまいました。上からも押さえたらもっとピチピチになったかもしれませんし、ちょっと緩めぐらいが使いやすいかもしれません。経験不足で申し訳ないですが、やってみないと分かりません。
さらに申し訳ないことに今回は力尽きてしまいましたのでウェットフォーミングまでです。次回は組み立てから仕上げです。ご期待くださいませ。